おはようございます!!
今日は、同じ会社で働いているSさんと話をした時のことについて書きます。
4年半前に娘さんを1歳半で亡くしたSさん
Sさんは同じ会社で働いています。
私はSさんとは同じ職場で働いたことはありませんが、研修で顔を合わせたことがあります。
Sさんは私よりも先輩で夫の同期にあたります。
私の会社では、社員のご家族が亡くなられた時に会社専用のネットワークの掲示板に訃報が掲示されます。
Sさんのお子さんが亡くなられた時も訃報が掲示されており、私はその訃報でお子さんが亡くなられたことを知りました。
当時は遠方に住んでいたのでお葬式には参列出来ませんでしたが、小さいお子さんを亡くされたということでとても衝撃的でしたし、記憶にもずっと残っていました。
私は死産して2ヶ月くらい経った頃、同じ会社で働いているSさんと話をしてみたいと思うようになりました。
死産と実際に産まれてきたお子さんを亡くすのとでは少し違うのかもしれませんが、同じ会社で働いていて周りの環境は同じようなものだと思ったので、話を聞いてみたいと思ったのです。
そのことを夫に話すと、夫も話をしてみたいと考えていたようで、同期ということもあり夫がSさんに連絡を取ってくれました。
夫が連絡を取ると、Sさんは快諾してくれ、Sさんが家に来てくれることになりました。
Sさんと話す
Sさんは家に来ると、まず理玖にお線香をあげてくれました。
理玖の為にお菓子を買ってきてくれて、さくらドロップのパッケージのお線香も供えてくれました。
そして「かわいくしてあるじゃん。この子かぁ、可愛いねぇ。」と言いながら理玖の写真を見てくれました。
今まで家に来てお線香をあげてくれた人たちとは全然違う反応でした。
実際に自分のお子さんを亡くされていると、こんなにも暖かい対応になるんだなというか…
いや、今まで来てくれた人が暖かくなかったとかそういうことではなくてですね、なんというか、今まで来てくれた人たちはやはり私の体調とか大丈夫かとか心配して来てくれているので、それはそれで感謝しているんですけど、お線香をあげてくれる時って、そこに理玖の写真も飾ってあるので、やはり何と言っていいか分からないという雰囲気が流れるんですね。
でも、Sさんの場合は理玖について触れていいというのを知っているというか、やはりご自身もお子さんを亡くされているので、親としてどうしてもらったら嬉しいかを分かっているんだなぁと感じました。
お線香をあげてもらった後は、ずーっとひたすら話し続けました。
3時間とか4時間くらい話したと思います。
Sさんは
- Sさんのお子さんは葵ちゃんということ
- 4年半前に亡くなって、今年の春には小学生になるはずだったこと
- 4年半経った今でも悲しくて傷は癒えないこと
- 亡くなってしまった状況は、ちょうど葵ちゃんに高熱が出ている時で、ご飯を食べた後にお風呂に入ろうと準備していたところ、突然倒れてしまい食べたものが気道に詰まってしまったそう。すぐに救急車で搬送してもらったけど助からなかったと。
- 葵ちゃんが亡くなった時は、ちょうど育児休業から復帰した頃で、亡くなってから2週間ほど仕事を休んだものの、その後はまた仕事に行き始めたこと
- 葵ちゃんと過ごして思い出が詰まった場所から離れるのが嫌で、亡くなった後に家を建てたこと
- 妊婦さんがいるところに行くのが嫌で葵ちゃんが亡くなってから産婦人科に行けなくなったこと
- 葵ちゃんのことを聞かれて亡くなったと言うのが嫌で葵ちゃんと行っていた病院にも行けなくなったこと
- 葵ちゃんの友達が未だに葵ちゃんママと呼んでくれることが嬉しいこと
等々、本当に沢山話をしてくれました。
産婦人科に行けないとか、葵ちゃんと一緒に行っていた病院に行けないとか、同じだなぁと思いました。
中でも印象的だったのは、
葵ちゃんの分まで生きないととか、葵ちゃんの分まで可愛がってあげられるようにとか言われて、周りから次の子どもについて催促されるのが本当に嫌だった
ということです。
”葵ちゃんの分まで”なんて、そんなことの為に葵ちゃんは亡くなったのではないとSさんは言っていました。
確かにそうだよなと思います。
私も実母から「あと3人産んで」と言われました。
違うんですよ。
次の子を産んだとしても、その子は理玖でも葵ちゃんでもないんです。
2度と同じ子は産まれてこない。理玖とか葵ちゃんの分までその子が生きる訳ではないんです。
Sさんには葵ちゃん以外にお子さんはいません。
もう子どもを持つのは怖いとおっしゃっていました。
現在は時々走って運動したり、仕事で偉くなるために勉強しているそうです。
Sさんと話をしてみて
Sさんと話をしてみて、子どもを亡くした時の周囲の反応って似たようなものがあるんだなぁって思いました。
当事者にしか分からない苦しみとか辛さがあるなぁって。
私が普段感じている葛藤とか思いとか、子どもを亡くした人には分かるんだなぁと感じます。
このブログを読んで頂いている方の中にもお子さんを亡くされた方がいらっしゃると思います。
共感される部分はありましたか??
それでは、仕事行ってきまーす!!