死産後の生活

父の訪問

おはようございます!

今日は金曜日ですね。
今日一日働けば明日は休みです。
頑張りましょう!

頑張りましょうって言いましたけど、みなさん無理しないで下さいね。
休むことも大切です。

なんでこんなことを言うかというと、それは今日のお話と関係しているからです。

それでは行ってみましょう!

父の訪問

死産してからおよそ2週間後、父が一人で訪ねて来ました。

父曰く「親戚の叔父さんがくるりは大丈夫かって心配してたぞ」とのこと。

そして続けて、「せっかく理玖くんが母体に負担かけずに逝ってくれたんだから、元気出さないと。飯は食えてるのか?」と。

私は「まだ食べれないよ。だってまだ2週間だもん」と泣きながら答えるしかありませんでした。

父が帰った後は、
まだ2週間しか経っていないのに、無理だよ。
そんなに早く良くなるはずないじゃん。
まだ2週間なんだから悲しんでたっていいじゃん。

夫にそう言いながら号泣してました。

親だから心配しているのは分かります。
当然だと思います。

でも、当事者からすると違うんです。

子どもを失ってただでさえ打ちひしがれているところに、亡くなった子の為にも頑張れとか、ご飯を食べろとか言われても、更に追い込まれるだけなんです。

もう今は、ただただ悲しい、辛い。
立ち上がる気力もない、先も見えない。
それなのに悲しんでいることも、泣いていることさえも許されないのか
と、そう思うんですね。

ご飯だって、お腹が空けば食べますよ。
故意に食べてない訳じゃない。
食べられないんです。

人を励ます難しさ

マラソンをしていて、アキレス腱が切れてしまった人に「頑張って、まだ走れるよ」とは誰も言いませんよね?
それと同じです。

アキレス腱が切れていない状態なら、「頑張って、まだ行けるよ」って言ってもそれは励ましになると思います。

でもアキレス腱が切れてしまったら「無理しなくていいよ。頑張ったよ。走らなくて大丈夫」って声掛けするんじゃないでしょうか。
寧ろ切れている状態で「走れるよ」って言われても、ふざけんなよってなりますね。

体の状態は外見上で分かることが多いので、誰から見ても分かりやすいのですが、心の状態はそうではありません。

悲しさや辛さを推し量ることは出来ても、人によって感じ方や考え方が違うこともあります。

相手がどんな出来事に対して、どういう状況にあるかというのを考慮に入れないと励ましは全く意味がないどころか、相手を追い詰めることになってしまいます。

自分が相手を心配している気持ちや早く元気になってもらいたいという気持ちを相手に押し付けてはいけないということですね。

じゃあ何て言えばいいのか?

ここまで言っておいて、じゃあ何て言えばいいんだよって思われた方もいらっしゃるかもしれません。

それが一番難しい問題ですね。

私は専門家ではないので、あくまで私の場合ということになってしまいますが、色々な人に色んな言葉を掛けてもらった中で一番負担に感じなかったのは、「無理はしないでね。」ですかね。

これって結構魔法の言葉で、死産直後で自分の体もまだ安定していないような時期に言われても当てはまるし、仕事復帰する時に言われても当てはまるし、生活が割と安定して来た今でも当てはまるし、という感じでしょうか。

自分で負荷をかけるべきではないなと思っているからというのもあるかもしれないですが。

また、何かをしようと思った時に「無理はしないでね。」って言われても、心配してくれてる気持ちは伝わってくるし、でも自分がやりたいからやるっていうだけの話なので特に嫌だとは思わなかったですね。私の場合はですけど。

まとめ

今日の話をまとめると、相手を励ます時には

・相手がどんな出来事に対して、どういう状況にあるかというのを考慮に入れたうえで声を掛けること
・自分の心配な気持ちを押し付けないこと
・「無理はしないで」は魔法の言葉かも

の3つのことを念頭においてみて下さい。

ちなみに、この日以降父が訪ねてくることはありませんでした。
きっと父も自分の気持ちが私を追い詰めてしまっているということが何となく分かったのかもしれません。

また完全に元気になった時には、元気な姿を見せてあげられるといいなぁと思っています。

それでは、仕事行ってきまーす!

ABOUT ME
livewithriku
2020.9.14 39週6日 子宮内胎児死亡宣告 2020.9.16 40週1日 死産 31歳の時、初めての妊娠、出産で臨月死産しました。 息子への想いを綴ると共に、死産後の生活について書いていきたいと思います。 少しでも私と同じような経験をされた方の役に立てれば幸いです。

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