おはようございます‼︎
最近は朝は寒いけど日中は暖かい日が続いていますね。
春が近いかなぁ。
さて、今日は近所のおばさん達に死産を伝えた時のことについて書きます。
近所のおばさん達
裏のおばあちゃん
私と夫は2年前に家を建て、現在2人で暮らしています。
私達の家の裏には、Mさんが1人で暮らしています。
Mさんは、年齢70代後半くらいのおばあさんで、市内に娘さんが住んでいて、よくMさんの様子を見に来ているようです。
私がまだ妊娠20週後半頃のことだったと思いますが、町内の神社の草取りの案内が回覧板で回ってきて、予定されていた日は夫も仕事で、私もお腹がだいぶ大きくなってきていたので出られそうにありませんでした。
ただ、地域ではまだまだ新参者なので、班長さんに言った方がいいのかとか、出られない場合出不足料はあるのかとか、よく分かりませんでした。
だから、比較的何でも聞きやすいMさんに妊娠していることを告げ、どうしたらいいか聞いてみることにしたのです。
すると、Mさんは「全然そんなの気にしなくていいよ。出不足料とかもないし、私が班長さんに言っておいてあげるから。無理しないようにね。体大事にしなよ。こんなことあんまり気にしすぎちゃだめよ」と言ってくれました。
そして続けて「赤ちゃん産まれたら教えてね。いつでも遊びに来てね」と。
でも、死産になってしまったので、赤ちゃんを見せる事は出来ませんでした。
赤ちゃんが亡くなってしまったと言いに行くのもなかなか勇気が出ず、どうしようかなぁと思っていました。
すると、11月に入った頃だったと思いますが、Mさんが回覧板を届けに来てくれました。
私は言うなら今しかないなと思い、思い切ってMさんに死産したことを伝えました。
言いながら泣いてしまいました。
Mさんは、「ごめんね、泣かしちゃって。私も流産したりしたことあるよ。まだ若いから大丈夫だよ。」と慰めてくれました。
「若いから大丈夫」と言うのは、気休めに言ってはいけないなんて言われたりもしますが、Mさんに全く悪気がなく、励まそうとしてくれていることがちゃんと伝わってきたので、特には気になりませんでした。
Mさんは40歳くらいの息子さんを不慮の事故で亡くされているという話を以前本人から聞いたことがあったので、子どもを亡くす悲しみを分かっている人だという想いが私の中にあったからかも知れませんが。
私が泣き止むとMさんは帰って行きました。
そして後日、再びMさんが訪ねて来てくれました。
何だろう?と思って出ると、
「この間は泣かせちゃってごめんね。これ、娘にくるりさんのこと話したら、お母さん持っていってあげなって言われて。よかったらどうぞ」と言って手に持っていた紙袋を渡してくれました。
気を使ってもらって申し訳ないと思いながらも、そして泣いてしまったのはMさんのせいじゃないのにと思いながらも、せっかく買って来て頂いたのに断るのもどうかと思い、お礼を言って受け取ることにしました。
Mさんは紙袋を渡すと帰って行きました。
中を見てみると、可愛らしく飾られたハンカチが入っていました。
これがMさんから頂いたハンカチです。
開けるのがもったいなくて、今も玄関に飾ってあります。
この後もMさんはみかんをおすそ分けしてくれたり、何かと気に掛けてくれました。
本当に感謝感謝です。
前の家のちょっと変わったおばさん
私と夫が家を建てた少し後で、前の土地に老夫婦と40歳くらいの息子さんのTさん一家が引っ越して来ました。
お父さんと息子はろくに挨拶しないし、お母さんも「ティッシュを投げ込まない!」っていう貼り紙を貼ったり、通りすがりの人に嫌がらせをされると言って騒いだり、少し変わっているなという印象でした。
うちが嫌がらせしていると思われても嫌なので、なるべく関わらないように当たり障りなく過ごしていました。
前述のMさんから受け取った回覧板を、仕事に復帰する前日にTさん一家に届けに行った時、インターフォンを鳴らすとお母さんが出て来ました。
私が「回覧板です」って言って渡すと、Tさん一家のお母さんは、「赤ちゃん産まれた?」と聞いて来ました。
私は正直に「産まれたんですけど、お腹の中で亡くなっちゃって。明日から仕事にも復帰するんです」と言いました。
なんか、悲しいというよりは、「悪魔が取り憑いてる」とか言われないか少し心配でした。←笑
でも、そんな心配をよそにTさん一家のお母さんは、「死産だったってこと?」と聞いて来たので、「そうです」と答えました。
すると、Tさん一家のお母さんの目に涙が。
始めは、あれ?もしかして泣いてるのかな?いや、風が強くて涙が出るとかかな?と思っていましたが、話をしていくうちに、はっきりと、Tさん一家のお母さんが私が死産したことを知って泣いていると言うことが分かりました。
そして、「赤ちゃん産んだ後は身体もしんどいから、無理しちゃダメだよ。本当は仕事なんて行かずに家で休んでいた方が良いくらいだけど。私はずっと家にいるから何か必要なことがあったら言ってね」と言ってくれました。
もう、衝撃でした。
この人こんなに良い人だったの??って。
それまでの自分の偏見染みた考え方とか素直に反省しました。
本当、ろくに知りもしないのに変わってるとか言って申し訳ない。
まとめ
普段あまり近所付き合いをしない中で、裏のおばあちゃんと前の家のTさん一家のお母さんがこんなにも気に掛けてくれて本当にありがたいなと思います。
以前、「居場所がない」という記事の中で、死産してから自分にとって大切にしたい人と距離を置いた方が良い人の線引きが明確になってきていると書きましたが、今書いたおばさん達は間違いなく大切にすべき人たちだと思います。
それまで信じていた人が、実は自分のことしか考えていなかったり、
それまで繋がりが薄いと思っていた人が、こんなにも気に掛けてくれたり。
理玖は大切なことを教えてくれたなと思います。
世の中捨てたもんじゃないですね。
それでは、仕事行ってきまーす!!